強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder; OCD)
強迫性障害とは強迫観念と強迫行為に特徴づけられ、主に3つの側面があります。
・あなたを不安にさせる思考(強迫観念)
・不安感
・不安感を減らすための行動(強迫行為)
強迫観念はある考えやイメージに過剰にとらわれ、不合理だとわかっていても頭から離れないものです。何か間違ったことをしたのではないかと疑ったり、あることをすべきかどうかいつまでも考え続けてしまったり、物事があなたの思い通りに進まないときに異常に悩んだりします。
強迫性障害になると緊張や、不安、恐れ、罪悪感、嫌悪感、憂うつを感じます。症状としては、強迫観念を打ち消すための行動を繰り返す「強迫行為」、それらの症状が出る状況を避ける「回避行動」が特徴的です。強迫行為や回避行動を行ったときは気分が良くなりますが、長続きしません。それは嫌な要求や負担と感じるものであるため、飲酒やギャンブルなどの習慣とは対照的です。
約50人に1人が様々な症状の強迫性障害を経験するといわれています。比較的症状の軽い人もいれば、社会生活を送るのが難しいと感じる人もいます。病気だと気がつかず日常に不便を抱えたまま過ごしている人も多いですが、適切な治療を受ければ改善が見込めます。
あえて不安に立ち向かい強迫観念への集中を高めることにより、強迫行為を我慢するといった治療法などもあります。症状を軽減するためにアルコールや薬物に依存することは決して正しいことではありません。しかしながら強迫観念の元になっていることを声に出して言ってみたり、書き出してみることで不安を軽減することが可能です。
気になる症状がある方は当院までお問合せ下さい。