2018年3月
水痘(みずぼうそう)の流行
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ベトナムでは現在、水痘、いわゆる水疱瘡(みずぼうそう)の流行が見られます。水痘は、通常心配するような病気ではありませんが、特に乳児、思春期の子供、高齢者、妊婦、ステロイド薬による治療やがん治療中の方、ある種の遺伝疾患をお持ちの方、HIV感染者など、免疫機能が抑制されている場合は、重症化する場合があります。
通常、水痘に感染すると、発熱から始まり、5〜6日の間に痒みを伴う水疱が広がり、やがて乾いてかさぶたになります。感染してから症状が出るまでの潜伏期間は、2〜3週間と言われています。症状が出る1〜2日前には、すでに他の人に感染する可能性があり、症状が出てからは、全部の水疱がかさぶたになるまで、ウィルスの感染力が残っています。
水痘は免疫機能を抑制することが知られており、まれではありますが、下記の様な深刻な合併症を引き起こすことがあります。
脳の感染症と炎症を起こし、神経の障害や死に至ることもあります。
水痘帯状疱疹ウイルスそのものや、二次的な細菌感染を合併することによって肺炎を起こすことがあります。
水疱から細菌が侵入し、皮膚および軟組織の深刻な感染症を起こすことがあります。全身に広がることがあり、多臓器不全やショックにいたる場合もあります。
妊婦が水痘に感染すると、症状がひどくなる傾向があり、流産に至ることもあります。また、胎児に危険を及ぼす可能性もあり、皮膚、骨格、脳、目などの形成に異常が見られることがあります。神経障害や小頭症になったり、低出生体重で生まれることもあります。出生後、白内障、視力喪失、学習障害、知的障害になるリスクもあります。出産間近に母親が感染した場合は、上記のような合併症が生じる危険がより高くなります。
水痘のワクチンを接種することで、感染の危険性を低くし、これらの合併症を防ぐことができます。子供の場合、2回の接種が必要となります。通常、1歳〜1歳半に1回目を接種し、2回目は1回目接種後、3ヶ月以上の間隔を開けて接種します。
妊娠を予定している女性は、抗体検査を受け、抗体が無ければ妊娠前に接種を受けましょう。ただし、水痘ワクチンは弱毒生ワクチンであるため、妊娠中は受けられません。
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